Windowsにて、
NetBeansを使ってRuby on Railsの開発を行う環境を構築する方法です。
実証環境はWindows7です。
Ruby は 1.9.3、
Ruby on Rails は 3.1.0
NetBeansは7.0.1
を利用します。
http://rubyinstaller.org/downloads/ から
Ruby 1.9.3-p125 (rubyinstaller-1.9.3-p125.exe) と、
DEVELOPMENT KIT
(DevKit-tdm-32-4.5.2-20111229-1559-sfx.exe)
をダウンロードします。
まずはRubyのインストールから行います。
ダウンロードしたrubyinstaller-1.9.3-p125.exeを実行
インストーラーが起動。
規約に同意
Install Td/Tk support
GUIアプリケーションの作成が可能になる
Add Ruby executables to your PATH
パスを通してくれる。
Associate .rb ad .rbw files with this Ruby installation
.rb .rbw の拡張子と関連付けしてくれる
特に意思がなければ全てチェック。
インストールが終わったら、コマンドプロンプトを起動
すでに起動していた場合は一度終了させてから起動。
ruby -v
と打って Enter を押します。
インストールがきちんと行われていて、
Add Ruby executables to your PATH
のチェックを入れるのを忘れていなければ
これでRubyのバージョン(1.9.3)が呼び出されるはずです。
続いて、
gem -v
と打ってみましょう。
こちらも
1.8.16
というようなバージョン番号が出力されます。
続いて Development Kitのインストールも済ませましょう。
DevKit-tdm-32-4.5.2-20111229-1559-sfx.exeを実行します。
少し起動に時間がかかりました。
何も起きなくても焦らずに。。
自己解凍が始まり解凍先を聞かれます。
どこに解凍してもいいです。
C:\devkitにしました。
ただ解凍されるだけなので、解凍が完了したら
コマンドプロンプトを使って手動でrubyに適用します。
rubyと記述し、スペースを入力、
解凍したフォルダの中の dk.rb を
コマンドプロンプト上にドラッグアンドドロップします。
するとdk.rbまでのパスが記入されるので、
さらにスペースを入力し、 init を書き足します。
例 ruby C:\devkit\dk.rb init
実行すると
[INFO] found RubyInstaller v1.9.3 at C:/Ruby193
Initialization complete! Please review and modify the auto
‘config.yml’ file to ensure it contains the root directori
of the installed Rubies you want enhanced by the DevKit.
と表示されました。
色々書いてあるけどビビらずに。
completeと書いてあります。
続いて、先程の init のところを
install にしてもう一度実行します。
例 ruby C:\devkit\dk.rb install
※カーソルキーの上矢印を押すと
履歴が出てくるので、
initを消してinstallに書き換えると早いです。
これでRubyのベースは整いました。
次に細かい調整を行います。
パッケージシステムgemの更新を行います。
gemはrubyインストール時に一緒にインストールされています。
コマンドプロンプトで
gem update –system
と入力して実行します。
–system につける「-」は二個です。
次に、
依存関係にあるパッケージを取得してくれる
bundler をインストールします
gem install bundler
これで、Ruby本体関係のセットアップは完了です。
いよいよRuby on Rails3.1をインストール
gem install rails –version=3.1.0
(ハイフンは二個)
結構時間がかかります。
※ドキュメントなどのダウンロード時間を短縮したい時は
–no-ri –no-rdoc
もつけるとRails本体だけが入ります。
それから、Ruby on Railsを実行するためのデータベースに
SQLite3を入手します。
gem install sqlite3
sqlite3はデータベースサーバーではなく
アプリケーションに組み込まれて使用されるデータベースなので
パッケージをインストールしておくだけで使えます。
exitしてコマンドプロンプトは終了。
これでRubyとRuby on Railsの環境自体は整いました。
続いて統合開発環境としてNetBeansをインストールします。
NetBeansはバージョン7から公式なRubyサポートがありません。
プラグインを利用して開発することになりますが
現在プラグインが7.0系にしか対応していないようです。
(参照:http://plugins.netbeans.org/plugin/38549/ruby-and-rails)
なのでNetBeansのバージョンは7.0.1をダウンロード。
http://netbeans.org/downloads/7.0.1/
(他のバージョンは、ダウンロードページの右上に
6.9.1 7.0.1 7.1 開発版…などと並んでいる)
NetBeansにはJavaバンドル、C、PHPなど
言語ごとに最適化されたバンドル版がありますが、
Rubyではどれも使わないので
好みで好きなバージョンをダウンロードすれば良いと思います。
最も軽量なのはPHP版です。
ダウンロードしたファイルを実行し、
インストールを行います。
完了したらNetBeansを起動し、
ツール->プラグイン
から 利用可能なプラグイン タブを開きます。
右上の検索窓に ruby と入力すると
ruby and rails プラグインがヒットするので
(NetBeansがRubyプラグイン非対応の7.1系だと表示されないです)
それをインストールし、NetBeansを再起動します。
新規プロジェクト->Ruby
->Ruby on Rails
プロジェクト名は任意のもの
プロジェクトの場所も任意。
ただし日本語を使用しないこと。
プラットフォームが1.9.3になっていることを確認
次へ
データベース情報を直接指定、
データベースアダプタをsqlite3に。
その下の項目はテスト環境なら特に設定しなくて良い。
そのままで。
次へ
Railsが3.1.0であることを確認。
完了。
プロジェクト作成過程においてbundlerが働くのですが、
初回は必要なパッケージをいろいろインストールするので
かなり時間がかかります。待ちます。
上記の通りやっていれば、
これで無事プロジェクトが作成されるはずです。
エラーが出た場合、
ちゃんと原因が書いてあるのでエラーメッセージを読んでみましょう。
足りないもの、おかしいところはどこか、
それをGoogleで検索してみたりすると
同じ事で躓いた人が解決法を示してくれていたりします。
また、保存先のパスに日本語が含まれていると、
turnやcoffee-script、rakeやrailsでエラーが出たりするようです。
Windowsのログインユーザー名、
ワークスペースフォルダ、
プロジェクト名などは半角英数にしましょう。
プロジェクトが作成されたら、
プロジェクトを右クリック->生成
でscaffoldができます。
モデル名と、
id:string name:string
などとした属性ペアを設定し了解を押せば、
データベースマイグレートファイルが作成されます。
プロジェクトを右クリックして
データベースマイグレーション
バージョン xxxxxxxxxxxx -Create Hoges へ
(scaffoldで生成されたファイル)
というのを選ぶとデータベスが作成され、
モデル、ビュー、コントローラが出来上がります。
F6キーを押す(プロジェクトを実行する)と、
サーバーが起動し、ブラウザが立ち上がります。
localhost:3000/hoges
にアクセスすると、出来上がったビューを見ることができます。
なお、ルール上必ず複数形になるので
sを付けずにアクセスできなくて焦ることの無いように。
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