京大ら、酸素を分離させる新素材開発

 

京都大学と独立行政法人科学技術振興機構らの共同研究チームが、
空気中から酸素だけを取り込む機能を持った物質の開発に成功したそうです。

空気清浄機などのフィルターに
炭が入っていたりするのを見たことがあるでしょうか。

これまで気体を分離させるためには、炭のような、
内部が空洞で気体を取り込む性質のある多孔性物質が使われていました。

どうやら多孔性物質の細かい隙間に
目的の気体の分子を物理的に取り込む、という事のようです。

しかし、この原理を使用すると
分子が同じ大きさの気体は分けることが出来ません。

ちょうど窒素と酸素は同じくらいの大きさなので
いままで分離させることが出来なかったのです。

しかし今回、
酸素と結合させることの出来る電子を持った特殊な分子と
多孔性物質を合成した新しい多孔性物質を開発し、
空気中から酸素だけを物質内部に取り込むことに成功したそうです。

研究チームはこの技術を応用して
様々な気体を取り込む物質の研究を進め、
大気中の有毒ガスの浄化などが出来るようにしたい、
としています。

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