最近、月の岩石の分析から
『月には水がある』ことを示す証拠が相次いで報告され、
「月の内部には大量の水がある」という説が
注目されているのだそうだ。
ところが、
米ニューメキシコ大学の研究チームがこれに異論を唱えた。
同チームはアポロ宇宙船が持ち帰った月の石を分析。
岩石中の塩素を分析することで月の水素の量を推定した。
何でも岩石中の塩素35と塩素37の割合が
(数字は原子の持つ陽電子の数。
塩素37は中性子が二つ多い)
周囲の水素の量に応じて変化するらしいのだ。
そしてこの分析の結果は、
「月は地球と比べて大幅に水素が少ない」
というもの。
つまり、月における
水素原子と酸素原子から構成される水の量は
地球と比べて圧倒的に少ないという事だ。
同チームによると、
月には水素原子が地球の1万から10万分の1しかない
と推定されるとのこと。
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