全世界の海洋生物種の15%が日本近海に生息することが分かった。
海洋生物の多様性・分布・変動を調査する『海洋生物センサス』の一貫で、
日本近海の生物種を1950年以降の文献から調べた結果、
バクテリアからほ乳類まで、3万3629種の生物種が確認された。
これは全世界の海洋生物種23万種の約15%に当たる。
世界的に見て、
日本とオーストラリア近海(約3万3千種)が突出して生物種が多かった。
オーストラリアと並び、
日本近海は世界で最も生物種が豊富な海域の一つであるようだ。
日本近海(排他的経済水域)は深海から浅瀬まで
多様な環境があることが理由と考えられている。
また、文献に報告されていない生物種が約12万2千種に上ると推定され、
日本近海に生息する生物種は全部で約15万6千種になると推定される。