イルカは超音波で周囲の物を認識していることで知られているが、
一体どの程度目が使われているのかについては殆ど研究がない。
このイルカの視覚について、
長崎県佐世保市の九十九島水族館と
茨城県の常磐大が協同で実験を行った。
――イルカは見てイルカ?
実験は、
水槽の外に置かれた大型テレビの画面に
イルカやシャチなどを映すというもの。
その画面を見るイルカの目の動きをビデオで撮影し
動きを解析することによって
どのように視覚で認知しているのかを調べる。
テレビにイルカが映ると、イルカは画面に近寄り
『きみは誰?』と尋ねるように頭を動かしたという。
実験は来年4月までの予定で、詳細な解析を行い、結果は学会に発表する。
常磐大コミュニティ振興学部の中原史生准教授は、
『イルカは音で仲間を認識していると言われているが
視覚でも顔など細かく認識しているかもしれない。
そのことが分かれば、
イルカの社会生活や進化解明の手がかりになるかもしれない』
としている。
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