人には分からない第4次元、光の『4原色』

 

『ある次元に生きているものには
 もう一つ上の次元の世界を認識することが出来ない』

とは、誰が言ったのか知らないが、
三次元世界に住んでいる我々には、
4次元の世界を認識することは出来ないらしい。

一体この宇宙は何次元なのか。

物理学の世界では『11次元である』
なんて言われているが、まぁその辺の解明は
もうじき100年目を迎える相対性理論の発展を待ち、
(過去記事:『重力波』観測へ、重力波望遠鏡建設。

今日は身近な4次元世界を紹介する。

光の三原色をご存知だろうか。
『赤』 『緑』 『青』の三色の光によって
あらゆる色を表現できるというのだ。
(色の場合は赤黄青)

これは人間の目が三種類の光を識別するようになっているからで、
人の目に入った光はこの三源色の割合によって何色か判断される。

すなわち、我々人の目は光を三次元情報として処理するのである。

対して、鳥類や有袋類は『四色型色覚』を持ち、
『赤』『緑』『青』の他に『紫外線』を識別することが出来る。
四色型色覚をもつ生物にはこの世界の視覚情報は4次元となる。

そして四次元で世界を見る彼らには、
人間に見えない世界が見えるのだ。

鳥の中には、雄雌で色が異なっている種と
どちらも同じような色をした代わり映えのない種もいる。

ところがそれは人間が見た時の話で、
実は鳥から見れば、ほとんどが雄と雌で色が異なるのだ。

人には同じに見える鳥でも、
90%以上の種でオスとメスの紫外線反射率が異なった。
つまり鳥から見れば、オスとメスで色が違うことになる。

何で4次元で見えないんだー
と悔しがる人も居るかもしれないが
霊長類以外のほ乳類は二原色の世界である。

進化の分岐が最も遅い(=最も新しく登場した)
鳥類が4次元の視覚を持ち、
一つ前のほ乳類は2次元の視覚を持つ。
人間はその間なのだから、まぁ我慢しようじゃないか。

・・・って、調べたら魚もは虫類も昆虫も4原色なんですね。

どうしたほ乳類っ!

実は寿命の面から言うと、
3原色の方が良かったんですね。

人間が紫外線を見ることが出来ないのは、
紫外線が角膜や水晶体で吸収されてしまうから。

でもその代わり、
網膜に紫外線が届かないため網膜の損傷が防げます。
だから目が長持ちするんですね。

対して鳥目も黙っちゃいない。
寿命を捨てて4次元を手に入れたが、
それだけではプラスマイナス0だ。

(・・・いや、無理矢理だが、ま、置いておいて^^;)

彼らの目はさらにもう一段階、進化している。

彼らは網膜細胞への栄養補給システムを工夫したことで、
人間のような盲点が有りません。
眼球内に血管を張り巡らせる必要がなく、
視細胞がビッシリとあるため
人よりも解像度の高い視覚を持っています。

人間、負けてますね。
いや、生物進化の問題は高等だとか下等だとか
勝ち負けの問題ではないのですが、
何となく悔しい気分になってしまいます。

どうしても4次元を見たい?

実は人間の女性の中に、
鳥同様、四次元で世界を見ている人が、たまに存在します。

これについては次の記事で・・・。
(参考:ヒトも4次元世界がみられる!?

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