がん細胞の表面の分子からワクチンを作成し
がん細胞を見分けさせて白血球に攻撃させるという治療方法がある。
今まで白血球のうちの攻撃細胞だけを活性化させることは出来ていたのだが、
北海道大、東京慈恵会医大、近畿大、産業医大などの研究グループが
新たに『攻撃細胞に指示を出す細胞』まで活性化させることにも成功したと発表した。
実際に患者にワクチンを接種したところ
乳がんの女性からがん細胞が完全に消えるなどし
重い副作用も出ていないという。
今回開発されたがんのワクチンは
がん細胞を攻撃する『キラーT細胞』に対して攻撃の指示を出す、
『ヘルパーT細胞』を活性化させるワクチン。
がん細胞の表面の分子(ペプチド)を注射することで白血球に免疫が出来るが、
40個のアミノ酸を結合させることによって
従来から可能だったキラーT細胞に加え
ヘルパーT細胞も活性化させることが出来るペプチドの開発に成功した。
6人に対する臨床試験では接種から2ヶ月で
1人が完治、1人ががん細胞成長停止、2人が免疫力上昇となった。
重い副作用は出なかったという。
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