iPS細胞から心筋細胞を作成し
心筋梗塞や心臓病を治療しようという研究が進んでいるが、
iPS細胞を使った治療は
・患者の細胞を元にiPS細胞を作る
・iPS細胞を育てて心筋細胞にする
という手順に数ヶ月かかってしまい、
さらには患者に移植するとガン化する可能性もある。
そのためiPS細胞を使用した治療には課題があったのだが、
このたび慶応大学がiPS細胞を使わないで心筋細胞を作ることに成功した。
名付けて『iCM細胞』。
マウスの実験で、
様々な細胞や組織を束ねる役割を持つ繊維芽細胞に
ある特定の3種類の遺伝子を入れることで
心筋細胞を作らせることに成功したのだ。
作った心筋細胞をマウスの心臓に移植してもガン化は起こらなかったという。
今後は人間にも応用できるか調べていく方針で、
上手くいけば、
外科手術無しに細い管を患者の心臓まで通し
3種類の遺伝子を送り込むことで、
患者の体内で心筋細胞が作れるようになるかもしれないとのこと。
この記事はお役に立ちましたか?